結果に責任を持つ立場の人。 | 前方Look Up!(F.C.Milleの千年構想)

前方Look Up!(F.C.Milleの千年構想)

「F.C.Mille」では幹事をやりつつ、DF四銃士のひとりとしてplayしてました。ここでは所属する地元のシニアチームの活動やFootballに関することを中心に、徒然なるままに書き綴ります。

アルゼンチン🇦🇷です開かれているU-20ワールドカップでの日本代表は、グループリーグ1勝2敗の成績で残念ながら決勝トーナメント進出ならず、敗退してしまった。

『してしまった』という表現を使うのは、あまりにも失ったものが多いから…。

初戦はキャプテン松木玖生選手のゴールで幸先の良いスタートを切ったものの、第2戦、第3戦と逆転負けを喫してしまった。しかも、第3戦は1-0リードの状況から相手のイスラエル代表に退場者何出て、数的優位になってから逆転されている。

ボクは、もちろん選手たちにもその責任はあるけれど、ベンチワークに疑問を感じてしまう。

引き分けでもグループリーグ突破が可能な条件ではじまったゲームに、選手たちをどんなメンタリティで送り出したのか?

リードした段階では、どんなメッセージをピッチ内に伝えたのか?

ボクは常々、経験値が足りないのは選手たちではなく、協会の役員や職員、そして指導者たちの方だと言っている。

テストマッチではなく世界大会に臨む以上、アンダー世代とはいえ「結果」も手に入れなければその後のための経験を得ることはできない。

今シーズンのラ・リーガ・エスパニョーラ(スペイン・リーグ)でも、ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリーは、シーズン前半は不調に喘いでいたものの、結果的には来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権を手にした。

今朝のレアル・ソシエダ戦でも、自分たちの良さを出すよりも相手の一番の強みを消すという選択をして、ライバルからキッチリと勝点3を奪っている。アトレティコは「トップ3」の一員にも関わらず…。

他会場の結果を受けて、ラ・レアル(ソシエダ)も来季はチャンピオンズ・リーグ出場が決まったけれど、リーガは来季も再来季もずっと続く。

シメオネ監督が意識した相手のキーマン久保建英選手には、昨季臨のマジョルカ所属時代に二度もやられているから、ここでしっかりと抑えておかないと、ヘタをすれば久保選手にとってアトレティコが「お客さん」になると考えたに違いない。

アンダー世代とはいえ、海外ならばフル代表に選ばれる選手もいるU-20の大会。選手たちには戦術だけでなく「戦略」も伝えておかないと、チームとしても個人としても世界レヴェルでの活躍は難しいでしょう。

日本の指導者のみなさんには、もっともっと広い視野でFootballを見てもらわないと、フル代表でも同じようなことが起こりかねないでしょう。

Footballに限らず、世界は日本人が思っているよりも、遥かに速いスピードで変化しているのです。